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CLI リファレンス¶
実装:
bajutsu/cli/(Typer。コマンドごとにcli/commands/の 1 ファイル)。エントリポイントはpyproject.tomlのbajutsu = "bajutsu.cli:app"。 この CLI(コマンドラインインターフェース)のすべてのコマンドは--target <name>で 1 アプリを選び、--config(既定bajutsu.config.yaml)で設定を指します。アプリ固有の差分は config 側にあります(configuration)。
関連: run-loop · recording · codegen · configuration
共通¶
- 全コマンドの前に
.envを読み込みます(_bootstrap、下記)。 - config が無い / アプリ未定義 / actuator 無し → メッセージを出して 終了コード 2。
--backendはカンマ区切り(例ios)。空なら config のbackendを使います。先頭から 順に可用性を確認し、最初に使えるものが actuator になります(drivers)。
run¶
シナリオを 決定的に実行します。合否は機械判定のみで、BE-0402 以降はどのフラグを付けてもモデルに到達しません。アラートガード(シナリオごとに既定 ON)は、ステップをブロックした OS プロンプトをネイティブの SpringBoard 経路(iOS XCUITest、モデル不使用)で片付けます。その経路が名指しできないプロンプトには手を触れず、ブロックされたステップ自身の失敗理由に書き出します。詳しくは systemAlertHandling を参照してください。
bajutsu run --target <name> [--scenario <file.yaml>] [options]
既定では、そのアプリの設定済みシナリオディレクトリ(targets.<name>.scenarios、configuration 参照)内の
すべての *.yaml を読み込んで実行します。config だけで実行できます。1 ファイルだけ実行するには --scenario <file> を渡してください。このフラグを繰り返すと、指定した複数ファイルを1つの warm な runner を共有しながら1プロセスで実行できます。
| オプション | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
--target |
(必須) | 対象アプリ(config の targets.<name>) |
--scenario |
config の scenarios ディレクトリ |
アプリのシナリオディレクトリ全体ではなく指定した *.yaml を実行。フラグを繰り返すと、複数ファイルを1つの warm な runner を共有しながら1プロセスで実行 |
--backend |
config | actuator 順(カンマ区切り。先頭から最初に使えるもの) |
--tag |
"" | カンマ区切り。これらの tag のいずれかを持つシナリオのみ実行 |
--exclude |
"" | カンマ区切り。これらの tag のいずれかを持つシナリオをスキップ |
--udid |
booted |
対象 Simulator(カンマ区切り = --workers 用のデバイスプール) |
--erase / --no-erase |
シナリオ › config › off | 各シナリオの preconditions.erase(シム全体を wipe)を上書き。省略時は各シナリオの値、次にターゲットの erase config、次に off の順で解決(BE-0177)。アプリはどちらでも毎回 fresh に再インストール(config appPath + preconditions.reinstall) |
--system-alert-handling / --no-system-alert-handling |
シナリオ › config › ON | 各シナリオの systemAlertHandling を上書きします。iOS バックエンドから見えないシステムアラートを消すリアクティブなガードで、XCUITest 上ではネイティブに処理します(モデル不使用、BE-0315)。決定的な経路がどれも片付けられないアラートには何もしません。ガード対象の wait は見たものを自身のタイムアウトで必ず名指しし、wait の外のステップは、ネイティブ照会がアラートを列挙できたときだけ名指しします。ネイティブ照会を持たないバックエンドでは名指しする材料がないため、そのステップは従来どおり失敗します(BE-0402)。省略時は各シナリオの値、次にターゲットの systemAlertHandling config、次に ON の順で解決します。AI 認証情報は一切不要です(recording) |
--ios-tipkit-handling / --no-ios-tipkit-handling |
シナリオ › config › OFF | 各シナリオの iosTipKitHandling を上書きします。操作をブロックしている Apple TipKit の tip を閉じます。フレームワークが所有する popover であり、同じ回避策をシナリオごとに手で書かずに済ませるためのガードです。ガードは tip を、閉じるための scrim(PopoverDismissRegion)とその tip 自身のコンテナ(TipView)の両方で判定します。confirmationDialog が同一の scrim を設置するため、そちらには手を触れないようにする必要があるからです。同じ理由で、tip 向けの interrupts エントリを手で書く場合は TipView を手がかりにします。iOS 専用(他のバックエンドでは何もしません)で、求められない限り OFF です。tip 自体がアサーションの対象になる場合があるからです。省略時は各シナリオの値、次にターゲットの iosTipKitHandling config、次に OFF の順で解決します。認証情報は不要です(scenarios) |
--alert-labels |
"" | ネイティブのアラート経路が押すボタンラベルをカンマ区切りで指定します。シナリオ自身の systemAlertHandling.labels の後ろ、ターゲット config の前に連結されます |
--alert-poll-interval |
未設定 | ネイティブのシステムアラート presence 照会の間隔(秒)。シナリオ自身の pollInterval の下位、ターゲットの上位に位置します |
--log-predicate |
"" | deviceLog ストリームを絞る NSPredicate(例 subsystem) |
--log-subsystem |
"" | appTrace 用の os_log subsystem(既定はアプリの bundleId) |
--network / --no-network |
config › ON | request アサーション用にアプリの通信を収集。省略時はターゲットの network config、次に ON の順で解決(BE-0177)。iOS はアプリに BajutsuKit が必要。web は Playwright でネイティブに観測し、シナリオの mocks をその場でスタブします |
--workers |
1 | デバイスプール上で並列実行します。iOS では --udid u1,u2,… が必要で、そのプール数で上限になります。web では --workers N だけで N 本の並列ブラウザコンテキストレーンになります(--udid 不要、BE-0054)。各レーンが自前のネットワークコレクタ、インターバル録画、(iOS では)デバイス制御を持つので、network / 動画 / setLocation / push はシングルデバイス実行と同じく機能します |
--baselines |
config の baselines、次にシナリオ隣の baselines/ |
visual アサーション用のベースライン画像ディレクトリ。baseline: home.png はこの中で解決されます |
--schemas |
config の schemas、次にシナリオ隣の schemas/ |
responseSchema アサーション用の JSON Schema ファイルのディレクトリ。schema: items.json はこの中で解決されます(schema extra が必要です) |
--goldens |
config の goldens、次にシナリオ隣の goldens/ |
golden アサーション用の golden JSON ファイルのディレクトリ。golden: response.json はこの中で解決されます |
--headed / --no-headed |
アプリの headless(既定はヘッドレス) |
web backend: ヘッドレスの代わりにブラウザを画面に表示し(低速再生)、実行の各ステップを確認できます(コマンドを実行しているマシン上でウィンドウが開きます)。省略時はアプリの headless 設定に従います。iOS は無視します |
--browser |
アプリの browser(既定 chromium) |
web backend: この run で使う Playwright のレンダリングエンジン。chromium / firefox / webkit から選びます。省略時はターゲットの browser config に従います(configuration、BE-0076) |
--browsers |
"" | web backend: クロスブラウザマトリクスを実行します。エンジンのカンマ区切りリスト(例 chromium,firefox,webkit)を指定すると、各シナリオがエンジンごとに1回ずつ走り、全エンジンが合格して初めて run 全体が緑になります(configuration)。エンジンを1つだけ指定するのは --browser と同じです |
--progress / --no-progress |
off | シナリオ / ステップごとの進捗を stderr に流します(serve UI が消費します) |
--score / --no-score |
off | アプリの入口画面の規約スコア(doctor の Ready/Partial/Blocked グレード)を、この run 自身の最初の起動から算出して stderr に出力します。2 つめの XCUITest ランナーをコールド起動する別立ての doctor を挟まずに、CI がこの目印を読み取れます。診断専用で、pass/fail には一切影響しません |
--zip |
off | run の後に runs/<id>.zip も書き出します。レポートと証跡をまとめた1つの可搬な成果物で、CI アップロードや共有に使えます。判定の後に走るので pass/fail に影響しません。export 参照 |
--runs-dir |
runs |
run ツリーを書き出すディレクトリ。作業ディレクトリと出力先を分けられる。serve は、アクティブな config が別のツリー(Git チェックアウトやアップロードされたバンドル)からバインドされているとき、そのツリーで走らせつつ run を serve のストアに残すためにこれを使います(BE-0073) |
--evidence-store |
"" (環境変数 BAJUTSU_EVIDENCE_STORE も可) |
run の後に、run ツリー全体をこの URI のオブジェクトストレージへアップロードします。s3://bucket/prefix(AWS / R2 / MinIO)または gs://bucket/prefix(Google Cloud Storage)を指定します。リモートのレイアウトはローカルと同じ構造を prefix 配下に再現するので(<prefix><runId>/…)、アップロード先のパスによってクラウドのライフサイクルポリシーが切り替わります(main ブランチの証跡は保持し、feature ブランチの証跡は短期で失効させる、など)。判定の後に走るので、アップロードが失敗しても警告を出すだけで pass/fail には影響しません。s3 または gcs の extra が必要です(BE-0110) |
--config |
bajutsu.config.yaml |
config ファイル |
--label |
config 自身の名前 | この run の履歴エントリに、短い自由記述のラベルを付けます。2 つの config の run を、run 一覧・Replay・run 統計ダッシュボードで読み分けられるようになります(BE-0404)。ツールにとってラベルは不透明な値で、解析も config との照合も権限判定もしません。120 文字を超える値は、切り詰めずに拒否します |
--config-offline |
off | Git ソースの --config(configuration)向け。ローカルキャッシュだけを使い、ネットワークには一切触れません。ブランチはオフラインで解決できないので、pinned な @<sha> が必要です |
--require-pinned-config |
off | Git ソースの --config 向け。コミット SHA を pin していなければ失敗します。ブランチや tag はゲート下で動きうるので、SHA だけを受け付けます |
- 証跡は
FileSink(runs/<runId>, udid=..., log_predicate=...)に書きます(evidence)。 runIdはYYYYMMDD-HHMMSS。- 出力:
PASS|FAIL runs/<runId>/manifest.json。終了コードは全シナリオ成功で 0、失敗で 1。 AI usage:行は出力しません。runはどのフラグを付けてもトークンを消費しないため(BE-0402)、 使用量台帳を導入せず、報告もしません。record、crawl、triage --aiは従来どおり出力します。
bajutsu run --target showcase-swiftui --udid <UDID> --backend ios --no-erase # アプリのシナリオディレクトリ全体
bajutsu run --scenario demos/showcase/scenarios/smoke.yaml --target showcase-swiftui --no-erase # 単一ファイル
doctor¶
実行可能ゲート + 現在画面の 規約充足度スコア(AI 非依存。configuration)。
bajutsu doctor --target <name> [--udid booted] [--backend ...] [--config ...] [--scenario <file.yaml>] [--environment-only]
- まず env ゲート(
preflight.py): actuator が必要とする CLI(XCUITest ならxcrun/xcodebuild) と起動済みシミュレータを ✓/✗ チェックリストで表示します。不足があれば終了 1(直し方ヒント付きで即失敗)。 --environment-onlyはこのゲート直後で止まります。environment:セクションを表示したら、ゲート通過なら 終了 0、✗があれば終了 1 で終わり、以下の画面プローブ(iOS では、短命な XCUITest ランナーを起動するコスト) をスキップします。実機に対して環境ゲートだけを検証したい CI レーン(BE-0304)は、これでプローブ固有の 失敗要因(ランナー自体の起動の不安定さを含む)を避けられます。--scenario <file.yaml>は端末不要の capability プリフライト(BE-0024)を実行します。画面プローブの前に、選択したバックエンドが実行できない構文をシナリオが使っていないかを検査し、非対応があれば終了 1 とします。- それ以外は actuator で
query()し、score(elements, idNamespaces)を表示します。grade が Blocked で 1、それ以外 0。
audit¶
シナリオの 静的な決定性スコアです。doctor の規約充足度スコアの、デバイスを使わない従兄弟にあたります(AI 非依存。selectors、BE-0049)。シナリオファイルを読み込み(trace --explain と同様に components / data を展開)、実行せずに、各シナリオがどれだけ再現可能かを報告します。
bajutsu audit <scenario.yaml> [--json]
- 各セレクタを安定度ラダー(selectors)で採点します。一意な
id/idMatchesは stable、label/labelMatches/traits/valueは moderate(id を伴わない補助的指定)、index(複数一致の n 番目)は fragile です。加えて、座標ジェスチャ(swipe {from,to}。安定した id で置き換えられる)と緩すぎる wait(until: screenChanged/settled。具体的な条件を待たない)を指摘します。 - シナリオごとに
grade(Stable/Moderate/Fragile)、安定度の割合、位置付きの findings を出力します。テキスト、または--jsonで機械可読に出せます。 - 助言的かつ read-only です。シナリオを実行も編集もせず、CI ゲートにもなりません。成功した監査は finding があっても終了 0(シナリオファイルが無い/読めないときだけ終了 2)です。finding は直すべき箇所であって判定ではありません。flake を隠す retry-to-pass の逆の発想です。
静的な採点に加えて、観測によって決定性を示すモードが2つあります。
bajutsu audit <scenario.yaml> --repeat K --target <name> # K 回実行して結果を差分する
bajutsu audit --history <runs-dir> # 過去の run からフレーキネスを掘り起こす
--repeat Kは同一の前提条件でシナリオをK回実行し、結果が変動したものを報告します(deterministicかflakyか)。変動は直すべき finding であって、赤を緑に変える retry ではありません。--history <runs-dir>は経時ビューです。各シナリオの蓄積した run を、その run のシナリオフィンガープリント(各manifest.jsonが持つprovenance.scenarioHash)でグルーピングし、シナリオごとに分類します(flaky/deterministic/unproven)。フィンガープリントが一定のまま verdict がブレていれば、それは真のフレーキネスです。シナリオを編集するとハッシュが変わって新しいグループになるため、編集とは区別されます。フィンガープリントに加えてシナリオ名でもキーを引くので、スイートのどのシナリオがブレたのかまで特定できます。フィンガープリントを持たない run(provenance 導入前)はグルーピングできず、skip として報告します。他のモードと同様 read-only で、フレーキネスを検出しても終了 0(runs ディレクトリが無いときだけ終了 2)です。- 履歴は OS バージョンごとに分かれます(BE-0358)。グループのキーには、その run が動いたデバイスの OS バージョンも入ります。値は、各
manifest.jsonがシナリオごとに記録しているdevice_runtimeのラベルを解析したものです。1 つのシナリオを iOS 18.6 と iOS 26.5 で走らせれば、履歴は 2 つに分かれます。それぞれが自分の証跡だけで分類されるので、バージョンが違うから判定が違う場合に報告されるのは、フレーキネスではなく、その OS 上で再現する差異です。同じバージョンの 2 通りの綴り(iOS 18.6とiOS 18.6.1)は同じ OS として扱うため、パッチリリースをまたいで履歴が割れることはありません。ラベルのない run や解釈できない run(web の run と、ラベルを読む前に記録された run)は、どのバージョンの履歴とも合流せず、unknown OSとしてまとまります。出力は、その履歴が何件あるかを述べます。
coverage¶
スイートの 静的な e2e カバレッジマップです。doctor の規約充足度スコアの、read-only な従兄弟にあたります(AI 非依存。BE-0050)。doctor が1画面の提供する id を採点するのに対し、こちらはスイート全体が行使する id を採点します。アプリの設定済み scenarios ディレクトリの *.yaml をすべて読み込み(components / data を展開)、参照している安定した id を namespace ごとにまとめ、アプリが宣言した idNamespaces(configuration)に対して、実行せずに突き合わせます。
bajutsu coverage --target <name> [--config ...] [--runs <dir>] [--crawl <screenmap>] [--json] [--html <path>]
- カバレッジの割合(スイートが参照する宣言済み namespace 数 / 宣言済み namespace 数)、各 namespace に触れる namespace ごとの id、gap 一覧(どのシナリオも参照しない宣言済み namespace。すなわち未テストの範囲)、off-namespace な id(参照されているが宣言されていない namespace の id)を報告します。テキスト、または
--jsonで機械可読に出せます。 - 参照している id とは、シナリオが指定する
id/idMatchesのすべてです。ステップ、入れ子の制御フロー、withinスコープ、アサーションを横断して集めます。run が後から束縛するプレースホルダは含みません。components(params.*)とデータ行(row.*)はマップを組み立てる前に展開されており、展開後に残る${vars.*}や${secrets.*}のトークンはどの要素も指していないので、マップはトークンの文字列を id として数えず対象から外します。 --runs <dir>を渡すと、run の証跡に基づく次元が2つ加わります。- エンドポイントカバレッジ: runs ディレクトリ配下のすべての
network.json(観測した通信の和集合)を読み、観測したエンドポイント(METHOD path)のうちスイートのネットワークアサーション(request/event/requestSequence)がカバーしている割合を測ります。アサート済みの割合、未アサートの観測エンドポイント(スイートが一度もアサートしないトラフィック)、どの run でも観測されなかった宣言マッチャを報告します。 - 観測 id カバレッジ: runs ディレクトリ配下のステップごとの
elements.jsonをすべて読み、run が実際に描画した安定 id(各要素のidentifier。null や空文字の id は除く)を集め、宣言済みの namespace ごとにまとめます。静的な id マップに対する、run の証跡側の対応物です。namespace ごとの観測 id、どの run でも描画されなかった namespace、宣言されていない namespace に属する観測 id(off-namespace)を報告します。
--runs を省くと従来どおり静的な id-namespace マップのみです。
- --crawl <screenmap>(--runs と併用)を渡すと、自律クロールが発見した面に対する screens-visited
次元が加わります(BE-0038)。
分母はクロールが見つけた画面(screenmap.json のノード。ファイルでもその run ディレクトリでも渡せます)、
分子は run セットが到達した画面です。ステップごとの elements.json を同じ crawl.fingerprint で
指紋化するので、訪問した画面が発見した画面と突き合わせられます。到達した割合と、クロールは発見したのに
どの run も触れなかった unvisited な画面を報告します。訪問の証跡には --runs が必要で、--crawl だけを
渡した場合はこの次元を警告つきでスキップします。
- --html <path> を渡すと、同じ数値を 自己完結した HTML レポートにも書き出します(CSS は埋め込み、JavaScript も外部アセットも無し。ディスクから直接開けます)。次元ごとにカバレッジバーを描き、gap、off-namespace、unvisited の一覧を目立たせます。エンドポイント、観測 id、screens-visited のセクションは --runs(screens は加えて --crawl)を渡したときだけ描画します。テキスト(または --json)の出力は変わらず、書き出し先は標準エラー出力で知らせます。
- 助言的かつ read-only です。シナリオを実行も編集もせず、CI ゲートにもなりません。gap があっても終了 0(config / scenarios ディレクトリが無い、またはシナリオが読めないときだけ終了 2)です。gap は埋めるべき namespace であって判定ではありません。
impact¶
テスト影響分析です。ソースの変更から、その変更がどのシナリオステップに影響しうるかを報告します(AI 非依存。BE-0321)。coverage の逆にあたります。coverage がスイートを前向きに辿って行使するアプリ面を見るのに対し、impact は同じ静的解析を反転し、各安定した id、画面、アサート対象のエンドポイントから、それを参照する (scenario, step) の組への対応表を作ります。そのうえで変更を git の diff として読み、開発者が見直すべきステップを報告します。開発者は push 前に危険なステップだけを把握でき、CI パイプラインは素早いフィードバックのためにそれらを先に流せます。
bajutsu impact --target <name> [--config ...] [--range HEAD~1..HEAD] [--diff <path>|-] [--repo <dir>] [--json]
- 変更は
gitの diff です。--rangeは diff を取るリビジョン範囲を指定します(既定のHEADは作業ツリーをHEADと比較します)。--repoは対象のリポジトリを選びます(既定は現在のディレクトリ)。あるいは--diff <path>はファイルから、--diff -は標準入力から unified diff を読みます。すでに diff を持っている CI パイプラインが渡す形です。作業ツリーモード(..を含まない範囲)では、追跡されていない新規ファイルも取り込みます。参照する id を求めて読み込み、バイナリなら帰属不能として印を付けるので、新しい画面が黙って見落とされません。 - 一致は単純な文字列検索です。 スイートがすでに宣言している安定した id(および画面名やエンドポイントのパス)を対象に、その id のリテラルが diff の追加行または削除行に現れれば、その id は触れられたとみなします。言語ごとの構文解析を必要とせず、アプリ固有の知識も埋め込まないので、Swift でも Kotlin でも TypeScript でも同じように働きます。
- 影響を受ける
(scenario, step)の組を、それを引き当てた触れられたリテラルとともに(どのステップかだけでなくなぜかがわかるように)、テキスト、または CI が消費する--jsonで報告します。 - 健全性には限界があり、その限界を隠さず示します。 走査が保証できない変更は帰属不能です。参照されるリテラルを一つも編集しない変更(ハンドラのロジックや共有ヘルパーなど)と、文字列一致では中身を見られない変更(バイナリファイル)です。変更がそうした部分を含むとき、レポートは不完全と印を付け、帰属不能なファイルを列挙します。CI で絞り込むなら、このシグナルを受けてフルスイートへ退避しなければなりません(
--jsonのcompleteがfalseになります)。過剰選択が安全な方向です。短い id や一般的な id は影響集合を広げうるものの、影響を受けるステップが黙って飛ばされることはありません。 - CI での安全な使い方。 影響集合は仕組みであり、方針はチームが選びます。安全な既定は加算的です。スイート全体は流したまま、影響を受けるステップを先に並べる、あるいは人にフラグとして示します。マージ前の run を影響集合まで絞り込むのは opt-in で、健全なのは2つの安全策があるときに限ります。上記の保守的な退避と、フルスイートの安全 cadence(決定的なスイート全体を、main ブランチへのマージ時、夜間、あるいはリリース時に依然として流すこと)です。これにより、走査が取りこぼしたステップも出荷前に捕まえられます。いずれの場合も合否の判定は決定的なランナーに残ります。
- 助言的かつ read-only です。シナリオを実行も編集もせず、CI ゲートにもなりません。影響集合が何であっても終了 0(config / scenarios ディレクトリが無い、シナリオが読めない、または
git/ diff の読み取りに失敗したときだけ終了 2)です。どの段階でもモデルは使いません。
stats¶
複数の run を横断した傾向を示す、集計 run 統計ダッシュボードです。run ごとの report.html を補完します(AI 非依存。BE-0102)。coverage が「どの面をテストしているか」に、audit が「シナリオは再現可能か」に答えるのに対し、stats は「スイート全体は時間とともにどう推移しているか」に答えます。あるディレクトリ配下のすべての run の manifest.json を集計します。デバイスも AI も判定も使いません。
bajutsu stats --runs <dir> [--json] [--html <path>]
--runs <dir>は集計する過去の run のディレクトリで、各 run のmanifest.jsonを読み込みます(読めない、または壊れたものはスキップします)。ディレクトリが無いときは終了 2 です。- テキスト、または
--jsonで機械可読に、次を報告します。 - 合格率の推移: 全体と日別です(日付は run id のタイムスタンプ接頭辞から取り出します。独自ラベルの run id には日付が無く、
(no date)にまとめます)。 - 所要時間 / 性能: セット全体の合計実時間(各 run の所要時間はそのシナリオの
duration_sを合算したもの)と、平均所要時間で並べた遅いシナリオです。 - 失敗ホットスポット: 最も多く失敗するシナリオ、ステップ(
scenario > action)、アサーション種別を、それぞれ最頻の失敗理由とともに示します。 - flakiness: 各シナリオの分類(
flaky/deterministic/unproven)を、BE-0049 の longitudinal 監査から再利用して取り込みます。 - volume: backend ごとの run 数で、合格率を読む際の分母になります。
- シナリオの系列は BE-0049 の
(scenarioHash, name)という同一性に、その run が動いたデバイスの OS バージョンを加えて束ねます(BE-0358)。1 つの OS 上で指紋が一定のまま判定が反転すれば、真の flaky です。シナリオを編集するか、同じシナリオを別の OS バージョンで走らせれば、新しい系列が始まります。各系列は自分の OS を明示し、所要時間もその系列の中で平均します。2 つの OS バージョンの計測値が、どちらも実際には走っていない 1 つの平均に混ざることはありません。provenance.scenarioHashを持たない run は run レベルの傾向には数えますが、シナリオの系列には加われません(スキップとして報告します)。 --html <path>を渡すと、同じ数値を自己完結した HTML ダッシュボードにも書き出します(CSS は埋め込み、推移は最小限のインライン SVG。JavaScript も外部アセットも無く、ディスクから直接開けます)。テキスト(または--json)の出力は変わらず、書き出し先は標準エラー出力で知らせます。- 助言的かつ read-only です。シナリオを再実行せず、判定を再計算せず、CI ゲートにもなりません。新しいフィールドを欠く古い manifest は「未取得」として描画し、失敗としては扱いません。数値にチームが設けるしきい値は、そのチーム自身の参考用チェックです。
flakiness¶
run 履歴を横断してシナリオをフレーキネス順に並べる、ランク付きのフレーキシナリオ一覧です。audit --history を実際に活かせる形にした対応物にあたります(AI 非依存。BE-0220)。audit --history が各シナリオを flaky / deterministic / unproven に分類するのに対し、flakiness はスイート全体を flaky を先頭に並べ、それぞれがどれだけブレるかを採点します。チームは最も問題のあるシナリオを一目で把握できます。デバイスも AI も判定も使いません。
bajutsu flakiness --history <runs-dir> [--json] [--window N] # run manifest のディレクトリを掘り起こす
bajutsu flakiness [--org <org>] [--json] [--window N] # serve のデータベースを読む(BAJUTSU_DATABASE_URL)
- 入力元は二つ、ランク付けは一つです。
--history <runs-dir>は過去の run のmanifest.jsonを集めたディレクトリを掘り起こします(CI やスクリプト向けの形)。省略するとデータベース(BAJUTSU_DATABASE_URL)を読み、各 run の行に刻まれたprovenance.scenarioHashから直接グルーピングします。runs ディレクトリが無いとき、またはデータベースが未設定のときは終了 2 です。 - run は
provenance.scenarioHashでグルーピングし、各シナリオを判定の反転率(2·min(passed, failed)/runs。一貫していれば 0、五分五分で 1)で採点します。分類は BE-0049 から再利用します。出力は flaky を先頭に、次いで反転率の降順、さらに run 数の降順で並びます。 - グループ化は OS バージョン単位でもあります。 規則は
audit --historyと同じです(BE-0358)。デバイスのマトリックスで 1 つのスイートを走らせる fleet が、そこにある本物の OS 差をフレーキネスとして採点することは、もうありません。この面が束ねる単位は run です(audit --historyはシナリオ単位です)。そのため、複数の OS バージョンにまたがった run はどのバージョンも代表できず、解釈できないラベルと同じunknown OSのグループに入ります。データベースを読むときの OS は、各 run の行が持つ列から得ます。その列より早く記録された run は、serveのパネルがランク付けするたびに、その run の manifest からメモリ上で修復します。データベースには書き戻しません。読み取り経路での書き込みは、運用者が消去した run を挿入し直しかねないためです。manifest が失われている行はunknown OSのまま残し、レポートがその件数を開示します。 - 各エントリは最新の合格 run と最新の失敗 run の id を持ちます。
--jsonの利用側や serve パネルは、両側の代表的な証跡へ直接リンクできます。 --window Nは採点前に、各履歴の最新 N run だけを残します。採点する単位がシナリオ × OS バージョンなので、残す単位もそれに揃えます(既定の 0 は履歴全体です)。シナリオ単位で残すと、最新の run がすべて新しい OS に移った時点で古い OS の履歴が落ち、この grouping が浮かび上がらせるはずのバージョン間の所見が隠れます。--org <org>はデータベースを読むときに掘り起こす対象のテナントを選びます。provenance.scenarioHashを持たない run(provenance 導入前)や、判定が記録されていない run はグルーピングできず、audit --historyと同様にスキップとして報告します。- 助言的かつ read-only です。履歴にすでに記録されたフレーキネスを報告するだけで、何も再実行せず、判定を再計算せず、CI ゲートにもなりません。
export¶
完了した run を1つの可搬な .zip にまとめます。report.html に加えて manifest.json、junit.xml、ctrf.json(reporting)、実行した scenario.yaml、すべての証跡(スクリーンショット、動画、network.json …)を含みます(BE-0060)。runs/<id>/ のツリー全体を単一の <id>/ フォルダ直下に収めるので、report.html の相対リンクがオフラインで解決します。ダブルクリックで開け、サーバは要りません。
bajutsu export <run-id | run-dir> [-o out.zip] [--force]
<run>は run id(--runs既定runs/の下で解決)または run ディレクトリのパスです。- 出力は既定で run dir の隣の
<id>.zip。-o/--outputで上書き指定。--forceなしでは既存ファイルを上書きしません(recordが黙って上書きしないのと同じ)。 - run が既に書いたものを詰めるだけで、デバイスも AI も使わず、判定にも影響しません。run dir の中だけを固めます(
.env、config、その上位には一切触れません)。run の secret スクラブをそのまま継承します。bajutsu run --zipは同じアーカイバを判定後にインラインで走らせ、bajutsu serveは埋め込みレポートの隣に Download ボタンとして提供します。
trace¶
完了した run をテキストタイムラインで検査します。シナリオごとに、ステップと観測した通信を
時系列で交互に並べ、続けて expectations、app-trace 区間、証跡サマリを出力します。読み取り専用
(保存済みの manifest.json / network.json / appTrace.json、来歴のための scenario.yaml を読む)。
- 各ステップには、それを記録した元の自然言語フレーズ(
from:来歴、BE-0044)を← "<フレーズ>"の形でインライン表示します。1 つのフレーズを共有する連続ステップはまとめて 1 回だけ ラベル表示します。手書きのシナリオや来歴のない古い run では、単に何も表示されません。
bajutsu trace [<run-dir>] [--scenario <substr>] [--runs runs]
bajutsu trace --explain <scenario.yaml> # 実行前のドライラン(デバイス不要)
<run-dir>省略時はruns/直下の最新 run。--scenarioは名前の部分一致で絞り込み。- run が見つからなければ終了 2。
--explain <scenario.yaml>は実行前版です。完了した run を読むのではなく、そのシナリオのcapturePolicyがどう発火するかを事前に表示します(BE-0028)。action トリガのルールは正確に回数を 数えて該当ステップを列挙し、event/resultルールは実行時依存として報告します。広くマッチする ルールに heavy capture(video/deviceLog/appTrace/network)が付いていれば ⚠ で警告し、 コストを払う前にマッチを絞り込めます。読み取り専用かつ決定的で、デバイスも LLM も不要です (components と data 行は展開しますが、config のsetupプレリュードは含みません)。シナリオファイルが 無ければ終了 2。
report¶
完了した run の report.html を保存済みデータから、現行のテンプレで再描画します(junit.xml と ctrf.json〈reporting〉も再出力)。デバイスも LLM も使わず、再実行もしません(BE-0068)。テンプレ改善やレンダリングのバグ修正が、再実行せずに過去の run にも届きます。合否は保存済みモデルから読むだけで、再計算しません。
bajutsu report <run-id | run-dir> # 1 つの run を再描画
bajutsu report --all [--runs runs] # runs/ 配下で manifest.json を持つ run dir をすべて再描画
- レンダリングモデルは
manifest.json(バージョン付きで無損失の render 入力。schemaVersion)と、実行したscenario.yamlです。レンダラは run dir だけを読みます。古い run もエラーにならず描画でき、新しいバージョンにしかないセクションは値を捏造せず「not captured」と表示します。 - 記録済みの outcome を再提示するだけで、assertion を再評価したり verdict を変えたりしません。決定性の契約の内側に収まります。
serveも同じレンダラを表示時に使い、リクエストごとに各 run の保存済みモデルからreport.htmlを都度描画します(モデルを読めない場合は baked ファイルにフォールバック)。これによりserveを上げれば再 bake 不要で全レポートが最新化されます。 - run(
--allの場合は runs ルート)に読めるmanifest.jsonが無ければ終了 2。
triage¶
run 内の最初の失敗シナリオを診断し、最小の修正案を提示します。助言のみで pass/fail は判定しません
(AI 境界)。失敗コンテキスト(落ちたステップと理由、失敗 expectation、失敗時の要素ツリー、シナリオ)
を組み立て TriageAgent に渡します。既定はルールベース(HeuristicTriageAgent、API キー不要)で、失敗を
分類(selector / timing / assertion)し、対象 id が画面に無く似た id があれば「もしかして…?」を提案
します(id リネームの自己修復)。--ai は同じコンテキストに失敗スクリーンショットを加えて推論する Claude 版に差し替えます
(ANTHROPIC_API_KEY が必要)。
エージェントは適用可能な構造化 fix(renameId / addIndex 曖昧一致の一意化 / raiseTimeout)も
返せます。--apply <scenario-file> が dry-run diff を表示、--write が source に適用、--rerun --target
<name> が patched シナリオを再実行(--no-erase)して緑になったか報告します。境界は保たれます: fix はユーザーが
diff をレビューして opt-in した時のみ適用され、断片が source に一致しなければ安全に no-op です。
bajutsu triage [<run-dir>] [--scenario <substr>] [--runs runs] [--ai]
bajutsu triage [<run-dir>] --ai --apply <scenario-file> [--write] \
[--rerun --target <name> [--backend ios] [--udid <udid>]]
- 既定は
runs/直下の最新 run。失敗シナリオが無ければ終了 0。 --rerunは--writeと--targetが必要。--aiのときは、診断後に消費トークン量を示すAI usage:行を stderr に出力します。既定のルール ベースは AI を使わないので何も出力しません。--json <path>は診断結果を JSON でも書き出します(category、summary、suggestions、構造化された 修正)。--applyと併用すると、その修正の unified diff とパッチ適用後のテキストも含めます。--json自体はその JSON ファイルを書くだけで、シナリオのソースには触れません。ソースへのパッチ適用には従来 どおり--writeが必要です。serveの Web UI は、triage をブラウザに出すためにこの--jsonを 使います(BE-0147)。
Run 横断のフラッキートリアージ(--flaky)¶
既定の triage がある 1 つの失敗 run を説明するのに対し、--flaky はパターンを説明します。すなわち、
コンテンツのフィンガープリントが変わっていないのに、1 つのシナリオがなぜ間欠的に成功したり失敗したりするのか
を診断します(BE-0220)。
これは flakiness の修正提案版にあたります。flakiness がどのシナリオがブレるかを順位付けするのに対し、
--flaky はそのうちの 1 つがなぜブレるのかを診断して修正を提案します。対象シナリオの成功 run と失敗 run の
両方の証跡を読み、両者の差分を推論します(ある run では解決したのに別の run では曖昧だったセレクタ、
多くの場合スピナーに勝った wait、内容が揺れたネットワーク応答など)。
bajutsu triage --flaky --scenario <name> --history <runs-dir> --ai [--apply <file> [--write]] [--json <path>]
--aiが必須です。 Run 横断の診断にはルールベースのエージェントがありません。差分の推論は、まさに LLM が担う判断抜きの調査役の仕事だからです。そのため--aiを付けない--flakyは終了 2 になります。 あくまで助言的で、判定は run がすでに下しており、これは説明と提案だけを行い、判定経路には乗りません (第一原則 1)。--scenario <name>がフラッキーなシナリオを選び(run のシナリオ名の部分一致で拾い、1 つの厳密な名前に 解決するので、部分文字列を共有する 2 つのシナリオが混ざりません)、--history <runs-dir>は対比する過去の run(それぞれmanifest.jsonを持つ)のディレクトリです。bajutsu flakiness --historyやaudit --historyが読むものと同じディレクトリ形です。どちらも必須で、欠けると終了 2 になります。- レポートは、成功 / 失敗 run の件数、フィンガープリント、間欠性のカテゴリ(
selector-ambiguity/timing/network-variance/state-leak/unknown)、そして提案された修正を、現在のシナリオに対する レビュー可能な差分として表示します。単独で適用されることはありません。 - 単一 run の triage と同じ構造化 fix とフラグを再利用します。
--apply/--writeがシナリオにパッチを 当て、--jsonが機械可読の結果を書き出します。アサーションを弱める編集は、両方の提示面で inline に 甘くする(laxer)フラグが付きます(BE-0023)。 YAML 全体の書き直しはフォローアップに送っており、現在の fix は的を絞った構造化編集です。 - 履歴に失敗 run または成功 run のどちらかが無いとき(対比する相手がなく、フラッキーとして診断する対象が 無いとき)は終了 0 です。他の読み取り専用モードと同じく助言的です。
record¶
AI でゴールに向けて探索し、記録したシナリオを書き出します(Tier 1、recording)。
既定ではアプリの設定済みシナリオディレクトリ(targets.<name>.scenarios)配下に自動命名の *.yaml を書きます。
特定パスに書くには --out を渡してください。
bajutsu record --target <name> --goal "<自然言語ゴール>" [--out <file.yaml>] [options]
| オプション | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
--target |
(必須) | 対象アプリ |
--goal |
(必須) | 著すゴール(自然言語) |
--out |
config の scenarios 配下に自動命名 |
出力パスを明示(アプリのシナリオディレクトリを上書き) |
--name |
(ゴールから) | 自動命名するファイル名(--out 指定時は無視) |
--udid |
booted |
対象 Simulator |
--backend |
config | actuator 順 |
--erase / --no-erase |
--erase |
起動前に erase(アプリはインストール済みである必要) |
--system-alert-handling |
on | オーサリング中のプロンプトを片付ける(要 API キー) |
--max-steps |
30 |
オーサリングのターン数(=トークン消費の上限)に上限を設けます(BE-0194) |
--screenshot / --no-screenshot |
--screenshot |
毎ターン、スクリーンショットを送ります。--no-screenshot は要素情報だけを記録し(コストが安い)、id を十分に備えたアプリ向けです(BE-0194) |
--headed / --no-headed |
アプリの headless |
web backend: ヘッドレスではなく目に見える(低速再生の)ブラウザでオーサリングします。省略時はアプリの headless 設定に従います |
--browser |
アプリの browser(既定 chromium) |
web backend: オーサリングに使う Playwright のレンダリングエンジン。chromium / firefox / webkit から選びます。省略時はターゲットの browser config に従います |
--alert-vision-instruction |
"" | プロンプトを片付ける代わりに視覚ガードが読む自由記述 |
--language |
config の ai.language(auto) |
著すプローズ(from: 由来、推論)の AI 出力言語。ja / en / auto から選び ai.language を上書きします。auto はゴールに追従します(BE-0188) |
--config |
bajutsu.config.yaml |
config |
- 内部で
launch_driver→record_loop(driver, goal, ClaudeAgent(), ...)→dump_scenariosで書き出します。 - 出力:
recorded <N> steps -> <path>。要ANTHROPIC_API_KEY(ClaudeAgent)。 - Git の
--configは読み取り専用入力です(BE-0063)。recordは config を取得したチェックアウトから読みますが、生成したシナリオはローカルへ書きます。--out省略時は(読み取り専用の SHA キーのキャッシュであるチェックアウト内のscenariosディレクトリではなく)カレントディレクトリに自動命名し、チェックアウト内を指す--outは拒否します。そのファイルをレビューし、通常の git でリポジトリへコミットしてください。 - 続けて、オーサリング(およびアラートガード)の AI が消費したトークン量を示す
AI usage:行を stderr に出力します。
crawl¶
アプリを幅優先で探索し、到達できる画面と画面間の遷移の画面マップを書き出します
(Tier 1、BE-0038)。record は 目的指向 で、1 つの自然言語ゴールに
向かって AI が探索し、1 本のシナリオを書き出します。これに対し crawl は 体系的な発見 です。
到達できる画面を巡り、見つけたものを報告します。探索エンジンは決定的で(画面の識別子と候補
アクションを試す順序は、どちらも要素ツリーの純粋な関数です)、AI は関与せず、合否ゲートには
決してなりません。
bajutsu crawl --target <name> [--max-screens N] [--max-steps N] [--out <dir>] [options]
| オプション | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
--target |
(必須) | 対象アプリ |
--max-screens |
50 |
この数の異なる画面を発見したら停止 |
--max-steps |
200 |
この数のアクションを実行したら停止 |
--prune-global / --no-prune-global |
ON | 複数の画面で使われる共通コントロール(タブ / ナビゲーションなど)を、それを表示するすべての画面からではなく1回だけ探索します。Web UI からは pruned なブランチを後から resume できます(--resume-src/--resume-key 参照) |
--udid |
booted |
対象 Simulator。カンマ区切り(A,B,C)で並列プールも指定できる(--workers 参照) |
--workers |
1 |
同時に動かすワーカー数。1 つの画面マップを共有する。iOS は同数のシミュレータ(BE-0064、--udid のデバイス数で上限)、web は同数のブラウザプロセス(BE-0077)。1 はシングルワーカーのクロール |
--backend |
config | actuator 順 |
--erase / --no-erase |
--erase |
起動前に erase(アプリはインストール済みである必要) |
--system-alert-handling / --no-system-alert-handling |
--system-alert-handling |
クロール中に予期せぬ OS プロンプトを片付ける(クラッシュ誤判定を防ぐ。設定した AI プロバイダを使用し、ANTHROPIC_API_KEY、Bedrock なら AWS 認証情報) |
--alert-vision-instruction |
"" | プロンプトを片付ける代わりに視覚ガードが読む自由記述 |
--headed / --no-headed |
アプリの headless |
web backend: ヘッドレスではなく目に見える(低速再生の)ブラウザでクロールする。省略時はアプリの headless 設定に従う |
--language |
config の ai.language(auto) |
ガイドの流れる推論の AI 出力言語。ja / en / auto から選び ai.language を上書きします。auto はクロールでは英語のままです(BE-0188) |
--out |
runs/<timestamp> |
画面マップを書き出す run ディレクトリ |
--resume-src / --resume-key |
"" | Web UI の「tap to resume」が指す、pruned な1ブランチだけを resume します。--resume-src は pruned にした画面の fingerprint、--resume-key はその replay key で、どちらも既存の run を指す --out と組み合わせます。--continue とは同時に指定できません |
--continue |
オフ | 過去の run(--out でその run を指します)を続きから探索します。1 つのブランチだけでなく、未試行の操作が残るすべての画面を再探索します。--max-screens/--max-steps を上げるとさらに深く進み、--workers/--udid で continuation を並列に実行します(BE-0181)。--resume-src/--resume-key とは同時に指定できません |
--config |
bajutsu.config.yaml |
config |
- Git の
--configは読み取り専用入力です(BE-0063)。crawlは config を取得したチェックアウトから読みますが、画面マップ/スクリーンショットはローカルの--outrun ディレクトリ(既定runs/<timestamp>)に書き、読み取り専用の SHA キーのキャッシュには書きません。チェックアウト内を指す--outは拒否します。 - 走査は決定的リプレイで行い、その場での後戻りはしません。既知の画面を再訪するには、アプリを
クリーンな状態に再起動し、そこへの最短経路を再生してから次の未試行アクションを取ります。これは
runが任意の状態へ到達するのと同じやり方です。 - 過去のクロールの続きから探索する(BE-0181)。
クロールは
completedよりも--max-screens/--max-stepsで止まることのほうがはるかに多いので、bajutsu crawl --out <既存の run> --continueはその run の画面マップを引き継ぎ、未試行の操作が残る すべての画面、つまり残りのフロンティア全体を再探索します。予算を増やしてエントリー画面からクロール し直すのとは異なります。追加の永続状態は要りません。各画面の記録済み経路(paths)を再生し、まだ試して いない操作を決定的なガイド(candidate_actions)で導出し直し、保存済みのplanと突き合わせます。 再構築は決定的なので、決定的に導出できる操作だけを再構築します。AI-only の操作は意図的に再構築しません。 AI ガイドの run では、モデルが提案した豊かな操作(現実的なfill/type、視覚で特定したtap_point)は 再シードされず、決定的なタップや入力だけが対象です。何も再構築できなかったフロンティアは、completedとは報告せず手を付けないまま残します(保存済みマップのplanと停止理由をそのまま保ちます)。--max-screens/--max-stepsを上げるとさらに深く進み、--workers/--udidは通常のクロールと同じ並列 プールで continuation を実行します。これは Web UI の pruned ブランチの「タップして再開」が起動する単一 ブランチの resume(名前付きの pruned 操作 1 つを再探索します)とは別物で、--continueとその resume は 同時には指定できません。 - 無効化された操作要素(
notEnabled)はタップせず、画面ごとにblockedとして報告します。遷移を洗い出すため、 crawl は操作要素の状態の組合せを探索します。各空テキスト欄を個別に入力し(スイッチは個別にトグル、タブバーは各タブに切り替え)、 空欄が複数あるときは一括入力(compound fill)も試します。一括入力が重要なのは、操作要素が 複数 の欄が 揃って初めて有効化される場合があり、かつ途中の単独入力が不可視(マスクされたパスワードは値を公開しない)な ことが多く、1つずつ埋めても全充足状態へ到達できないためです。クロールは AI 駆動です。 まず画面を決定的に検査し、その操作を Claude に渡して組合せを 考えさせ、有効化条件が自明でない操作要素のために現実的な入力(正しいメール形式、規約を満たすパスワード、 フォーム全欄の一括入力など)や id 無し要素への操作を提案し、その推論を run ログに流します。 AI は個々のタブをツリーで指定できないタブバーにも対応します。iOS のアクセシビリティツリーは SwiftUI の TabView を 「Tab Bar」というラベルの group 1個(タブごとの id 無し)として返すことがあり、その場合はバーは見えてもタブをセレクタで タップできません。そうしたバーがあり(かつ id で指定できるタブが無い)場合に、システムアラートガードと同じ要領で 画像認識(vision)から位置を割り出し、各タブを座標でタップします(タブを優先して切り替えてから先の画面へ進む方針は同じ)。 (UIKit のタブバー、つまりアクセシビリティツリーが各タブを個別要素として返すものは今後の対応予定で、現状は同じ vision 経路にフォールバックします。) AI は「何を試すか」を選ぶだけで、画面同一性、遷移、クラッシュ判定は決定的のままです。よって crawl は合否を下さず、 CI ゲートにもなりません。 - 出力:
<out>/screenmap.json。nodes(画面。fingerprint、種別、id、候補アクション、blocked無効操作要素を持つ)、edges(遷移)、crashes(アプリ UI を崩壊させたアクション経路)、alerts(クロール中にガードが閉じた OS プロンプト。誘発した経路とタップしたボタンを記録する)、plan(探索フロンティア。画面ごとの未試行操作で、クロールの 進行に合わせて更新されるので、読み手は次に何を試すか把握できます)、stop_reason(completed/max_screens/max_steps)からなる JSON グラフです。あわせて<out>/screens/<fingerprint>.png、すなわち発見した各画面の スクリーンショット(その画面にいる間に撮影)も出力します。クロールの進行に合わせて書き直されるので、読み手 (serveの Crawl タブ)はマップをリアルタイムに描けます。各画面はラベルと情報のノードで表示され、同じ UI で 状態だけ違う画面(フォーム未入力と入力済みなど)は 1 つのノードにまとめられ、その場で展開できます。--max-screens/--max-stepsのいずれか早い方で停止します。 - 完了時には
<out>/screenmap.htmlも書き出します。これは自己完結したレポート(CSS は埋め込み、JavaScript も 外部アセットも無し)で、ライブの Crawl タブのオフライン版にあたります。発見した画面を幅優先の深さ列に並べて スクリーンショットを添え、遷移を静的なインライン SVG で描き(OS アラートをタップして通過した遷移は 🛡️ マーク付きの アンバー色)、クラッシュと閉じたアラートの経路を下にまとめます。screenmap.jsonやscreens/と同じ場所に置くので run ディレクトリから直接開け、web UI なしで共有や保管ができます。JSON と同じく read-only でモデルも使いません。 - 完了時には、忠実に再現できるクラッシュごとに
<out>/crashes/crash-NNN.yamlも 1 件書き出します。これは クラッシュの記録されたアクション経路から組み立てた再現シナリオで、runがそのまま実行できます。発見した クラッシュは人間のレビューを経て、コミットされた Tier 2 のリグレッションになります。この変換は純粋かつ決定的で モデルを使いません(tap/type/fillはそれぞれ対応するステップに写像します)。正規化座標をタップする経路 (vision で位置を特定したコントロール)は指定できるセレクタを持たないため、欠損のあるシナリオを出すのではなく、 何も出力しません。 - 並列プール(BE-0064):
--udid A,B,Cのプールに--workers Nを組み合わせると、起動済みのシミュレータ N 台で同時にクロールします。 全ワーカーが 1 つの画面マップとフロンティアを共有し、独立した枝が並行して進み、AI ガイドの往復もデバイス間で 重なるので、実時間はおおよそ台数に反比例して減ります。並行になるのはスケジューリングだけです。どのワーカーが 画面に先に到達するかは時間依存なので、アプリ自体に非決定性があると記録されるパスや発見順は実行ごとに変わりえますが、 画面同一性、遷移、クラッシュ判定は要素ツリーの同じ決定的関数のままです(クロールは依然として合否を下しません)。 固まったデバイスは自分の作業を手放し、残りのワーカーが続行します。既定の--workers 1は従来どおりのシングル ワーカーのクロールです。web でも同じ仕組みが働き、シミュレータの代わりに N 個のブラウザプロセスを動かします (BE-0077)。web に端末はない のでワーカー数だけでレーン数が決まり、リセットのたびに新しいブラウザコンテキスト(クリーンな初期状態 =erase相当) を開きます。固まったブラウザは破棄して再起動するので、1 つの不調がクロール全体を沈めることはありません。
画面の同定方法(fingerprint)¶
各画面は fingerprint(再訪と新規画面を区別するための、短く安定した識別子)に還元されます。これは
要素ツリーだけから決まる純粋で決定的な関数であり(AI もスクリーンショットのピクセルも使いません)、これが画面
マップの再現性を支えます。同じ画面は常に同じ値にハッシュされます。各ノードは fingerprint とその種別(kind)を
記録します。
- id fingerprint(
kind: "id"、通常時). 画面上に存在するアクセシビリティ id の集合をソートして ハッシュします。表示テキストではなく「どの id が存在するか」を鍵にするので、ロケールやデータが変わっても同定は 安定します(行の内容が違うリストや、別言語のラベルでも同じ画面)。さらに各 id には、操作上の状態が既定から 外れているときに限ってマーカーを付けます。これにより同じレイアウトでも状態が違えば別のハッシュになり、クロールが 状態の組み合わせを探索できます。 !:無効なコントロール(notEnabled)、=:入力済みのテキスト入力(値が入ったフィールド)、+:選択 / トグルされたコントロール(ON のスイッチ、選択中のタブ)。
有効で空かつ未選択の画面は素の id だけを寄与するので、そうした状態を持たない画面は素の id 集合とまったく同じ値に
ハッシュされます。フォームを入力したりスイッチを切り替えたりすると新しいノードになるのはこのためで、これは別個に
探索できる固有の状態です。前提条件を満たして初めて使えるようになる操作(全フィールド入力後に有効化される送信
ボタンなど)を、クロールはこの仕組みで発見します。
- 構造 fingerprint(kind: "structural"、フォールバック). 画面のアクセシビリティ id が 2 つ未満で同定に
使うには薄すぎる場合、代わりに操作可能要素のトレイトを、画面上の大まかな位置でバケット化してハッシュします。
これはレイアウトの揺れで変わりうるうえ、コントロール構成が似た無関係な画面と衝突しうるため安定度が低く、識別が
近似であることを示す structural が付きます。アクセシビリティ id のカバレッジを上げる(doctor 参照)と、その
画面は安定した id 方式に戻ります。
- 表示上のグループ化は別の、見た目だけの処理です. 上記の fingerprint がマップに保存される状態ごとの厳密な
識別子です。Crawl タブはこれに加えて、同じ画面で一時的な状態だけが違うノード(未入力と入力済みのフォーム、
トグル、要素を少し足すアラート/オーバーレイ)を 1 つの展開可能なユニットにまとめ、グラフを読みやすくします。
このグループ化は fingerprint やクロールの探索内容を一切変えず、描画を畳むだけです。
web backend(--backend web)¶
クロールは Simulator に対するのと同じように web アプリにも走ります。探索エンジンはプラットフォーム非依存
なので、bajutsu crawl --target <web-app> --backend web は同じ screenmap.json、スクリーンショット、クラッシュ
一覧を出力します。web アプリは bundleId ではなく baseUrl で指定し、ブラウザは Mac もエミュレータも要らない
ので、web クロールは Linux の make check / CI ゲート内で走ります。iOS と違う点は次の 3 つで、いずれも決定的
です(BE-0066)。
- クリーンな起点 = 再ナビゲート。 再起動するアプリプロセスはありません。クリーンな状態に戻すのは、新しい
ブラウザコンテキストに対する
page.goto(baseUrl)(erase相当で、ほぼ無償)です。runが使うのと同じ ライフサイクルの接合点です。 - クラッシュ検出。 iOS の信号(アクセシビリティツリーの崩壊)は web には存在しないため、ブラウザ自身の
決定的な信号を使います。未捕捉の JS 例外(
pageerror)、メインフレームの 4xx/5xx ナビゲーション、空の ドキュメントの 3 つです。どれも機械的な事実(イベント、ステータス番号、空の要素集合)であり、ページが 「壊れて見えるか」をモデルが判断することはありません。 - OS アラートではなくダイアログ。 web に OS プロンプトはなく、JS ダイアログ(
alert/confirm/beforeunload)があります。これらは固定のモデル非依存ポリシー(dismiss)で自動処理し、alertsに記録します。 iOS の vision アラートガードの置き換えです。--system-alert-handlingと vision 経路は iOS 専用で、--headedは web で有効です(可視ブラウザでクロールを見られます)。
codegen¶
シナリオから ネイティブテスト を生成します(AI 非依存、構造マッピング、codegen)。出力先は XCUITest(Swift、iOS)、Playwright(TypeScript、web)、または UI Automator(Kotlin、Android)です。
bajutsu codegen <scenario.yaml> --target <name> [--emit xcuitest | playwright | uiautomator] [-o <out>] [--config ...]
| オプション | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
--emit |
xcuitest |
出力形式。xcuitest、playwright、または uiautomator(他は終了コード 2) |
-o, --out |
- |
出力ファイル。- で標準出力 |
- config の
launchEnvが生成テストに入ります。XCUITest ではapp.launchEnvironment、Playwright ではlocalStorageのシードに反映されます。 --emit playwrightは対象が web ターゲットであること(targets.<name>.baseUrl)を要求します。--emit uiautomatorは対象が Android ターゲットであること(targets.<name>.package)を要求します。どちらも 満たさない場合は終了コード 2 で終わります。- ファイル出力時は
wrote <N> scenario(s) -> <out>。
approve¶
実行で撮影したスクリーンショットを visual のベースラインへ昇格させます。これはビジュアル
リグレッションのループ(run → 確認 → approve → 再 run)の後半にあたります。manifest.json を読むだけなので
Simulator 不要で CI でもヘッドレスに動作し、WebUI の Approve ボタンの CLI 版です。
bajutsu approve [<run_dir>] --baselines <dir> [--scenario <id>] [--all] [--runs runs]
| オプション | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
<run_dir> |
runs/ 配下の最新 |
承認元の実行 |
--baselines |
(必須) | 昇格した PNG を書き出す先 |
--scenario |
"" | この scenario id のみ(実行ディレクトリの 00-home など) |
--all |
off | 既に合格したベースラインも更新(既定: 失敗 / 不在のみ) |
--runs |
runs |
<run_dir> 省略時に使う runs ルート |
- 各 visual チェックの
visual-actual.pngを<dir>/<baseline>へコピーします。1 件以上昇格すれば 終了 0、対象が無ければ 1。
serve¶
オーサリング、実行、探索のためのローカル Web UI です。Tier 1 の利便機能で、CI ゲートには含まれません。
CLI を覆う 4 つのトップレベルタブがあります。Record はゴールからシナリオを著し(python -m bajutsu
record ...)、Replay はシナリオを実行してレポートを表示し(python -m bajutsu run ...)、Crawl は
アプリを探索して画面マップをリアルタイムに描き(python -m bajutsu crawl ...)、Stats は run 履歴を
横断した集計 run 統計ダッシュボードを表示します(bajutsu stats)。いずれもアクティブな
config に対して動きます。config はファイルブラウザ、Git リポジトリ、アップロードした .zip バンドルの
いずれかから開きます(後述の「Open config」を参照)。リクエストごとに CLI を
バックグラウンドスレッドで起動し、出力をストリームし、生成された runs/<id>/ ツリーを配信します(report の
相対アセットリンクと crawl の screenmap.json が解決します)。stdlib のみ(Web フレームワーク不要)、
127.0.0.1 バインド。
bajutsu serve [--port 8765] [--config bajutsu.config.yaml] [--root .] [--runs runs] [--baselines <dir>]
[--host 127.0.0.1] [--token <t>] [--max-concurrent-runs 4] [--evidence-store <uri>]
認証とセキュリティヘッダ¶
--token(または$BAJUTSU_SERVE_TOKEN)による認証(BE-0051)。 トークン設定時は全リクエストが認証必須です。 API クライアントはAuthorization: Bearer <token>を送り、ブラウザはPOST /api/loginで一度だけトークンを 交換し(401 で UI が入力を促す)、HttpOnly かつ SameSite のセッション Cookie を受け取ります。トークンは URL に 載せません。非 loopback の--host(例0.0.0.0)への bind はトークン必須で、無認証での公開を防ぎます (無ければ起動を中止)。トークン未設定なら従来どおり全開放で、loopback でのみ安全です。完全なマルチユーザー認証 (OAuth/RBAC)は対象外です(BE-0015)。- CSRF + セキュリティヘッダ(BE-0051)。 トークン設定時、
OriginがHostと一致しない状態変更 POST は 拒否します(SameSite=Strictセッション Cookie に対する多層防御)。Originを送らない非ブラウザ クライアントは影響を受けません。全レスポンスにX-Content-Type-Options: nosniff/X-Frame-Options: DENY/Referrer-Policy: no-referrerを付与します。
config とディレクトリの指定¶
--configは任意です。省略すると UI のファイルブラウザ(「Open config」ボタン)からconfig.ymlを開けます。 ブラウザの走査は--root(既定: カレントディレクトリ)配下に限定されます。--scenarios <dir>は選択アプリの設定済み ディレクトリの上書きとして使えます。- Git リポジトリから(BE-0063)。
--configは Git ソース(github:owner/repo@ref:path)も受け付け、「Open config」ダイアログにも同じ spec を入れる From a Git repository 欄があります。serve はその ref のリポジトリ部分木をキャッシュへ実体化し、その config を bind し、 チェックアウトのルートから serve します。これにより config の相対パス(scenarios/appPath/build)は取得したツリーを 基準に解決されます。これはセルフホストの狙い(BE-0016 Tier A)そのもので、ファイルを手で同期する代わりにチームのテストリポジトリを serve に向け、ブランチの切り替えを再デプロイではなく UI 上で行えます。ファイルブラウザは--root配下に限定されたままです。チェックアウトは管理された content-addressed キャッシュで、 Git ソースの run は config のパス項目をチェックアウトのルートに閉じ込めます(BE-0063)。 --baselinesでビジュアルリグレッションのベースラインディレクトリを指定します(既定: アプリのシナリオ ディレクトリ配下のbaselines/)。UI から起動した実行はこれを使い、レポートの Approve ボタンがPOST /api/approve経由で撮影スクリーンショットをここへ昇格させます。--themes <dir>は差し込み式のテーマディレクトリです(BE-0191)。 ここに置いた*.cssが 1 つずつ選択可能な UI テーマになります。テーマは宣言的で、bajutsu/templates/serve.themes.cssに明文化されたデザイントークンのブロックに、先頭の/* bajutsu-theme name: … kind: dark|light */という マニフェストコメントを添えたものです。テーマの id はファイル名の語幹で、その[data-theme="<id>"]セレクタは これと一致させます。JavaScript を含まないので、差し込んだテーマはシナリオや config と同じ信頼レベルに収まります。 組み込みのmidnight/daylightは常に提供され、発見したテーマはこれを拡張します。走査は起動時に一度だけ行い、 ライブリロードはしません。config の任意のui.default_themeが初期選択を決めます(未指定なら、利用者が選ぶまでは OS の配色に従います)。- app を選ぶ(そのシナリオがドロップダウンに並ぶ)と、backend / udid / erase /
disable alert-dismissを設定して Run を押します。 出力がライブ表示され、完了でreport.htmlが埋め込まれます。
各タブの機能¶
- Crawl タブは、app、シミュレータのプール(Replay と同様の複数選択。2 台以上選ぶと 1 つの画面マップを
共有して並列にクロールします。詳細は BE-0064)、
予算(max screens / steps)を選び、
POST /api/crawlで crawl を起動します。返ってきた run id で UI がruns/<id>/screenmap.jsonをポーリングし、画面マップを成長に合わせて描きます(画面は幅優先の層に配置し、 遷移は矢印で表示)。Stop ボタンで Replay と同様に中止できます。 - Stats タブは集計 run 統計ダッシュボード(BE-0102)を
描きます。
bajutsu statsと同じ read-only の傾向を、サーバの run 履歴に対してライブで表示します。合格率の推移、 遅い/flaky なシナリオ、失敗ホットスポット、run のボリュームを示します。同じ決定的な集計器を再利用し、各 run のmanifest.jsonを artifact store から読みます(run-id の一覧は、データベースを配線しているときは system of record から org スコープで、そうでなければ artifact store から取得)。デバイスも AI も判定も使いません。GET /statsで配信し、 タブの更新ボタンで再取得します。 - Flaky タブはランク付きのフレーキシナリオ一覧(BE-0220)を
描きます。
bajutsu flakinessと同じ read-only のランク付けを、サーバの run 履歴に対してライブで表示します。判定の反転率で flaky を先頭に並べ、各行は代表的な合格 run と失敗 run の証跡へリンクします。データベースを配線しているときは各 run の行に 刻まれた provenance から直接グルーピングし(org スコープ)、そうでなければ各 run のmanifest.jsonから同じレコードを組み立てます。 各行は run が動いたデバイスの OS バージョンも示し、行はバージョンごとに分かれます (BE-0358)。 デバイスも AI も判定も使いません。GET /flakinessで配信し、タブの更新ボタンで再取得します。
バンドルのアップロードと合成¶
- バンドルのアップロード(BE-0073)。
「Open config」ダイアログには 3 つめのソース Upload a bundle があり、ホストのファイルシステムに触れない
ブラウザ利用者が、ホスト型の
serveに自分のスイートを持ち込めます。レイアウトが動くローカル checkout そのものの.zip、つまりbajutsu.config.yaml、そのscenariosツリー、config のappPathが指すビルド済み アプリバイナリ(.appディレクトリ、zip 化した.app、.ipa)を投下します。serveはそれを封じ込めた サンドボックス(runs/の兄弟で、--rootではない)へ展開し、ファイルブラウザや Git ソースとまったく同じく アクティブな config としてバインドします。以後 Replay / Record / Crawl タブはその展開先から動きます (config の相対パスappPath/scenarios/baselinesはバンドルを基準に解決されます)。run は サンドボックスではなくserve自身のストアに着地するので(--runs-dir)、History に残ります。アップロードの ファイル名と zip の sha256 は各 run のmanifest.json(provenance)に記録するので、「この run は何を実行 したか」を後から辿れます。バインドできるバンドルは同時に一つだけで、別の config(どのソースでも)を開くと サンドボックスは削除されます。バンドルは秘匿情報を運びません。${secrets.*}は通常の run と同じくserveホストの環境から解決し(BE-0032)、 アップロードされた config のbuildコマンドはホスト上で決して実行しません(バンドルはビルド済みバイナリを 同梱します。DESIGN §1)。展開は zip-slip(絶対パス、..、symlink エントリは拒否)と zip-bomb(エントリ数、 展開後の総サイズ、エントリごとの圧縮率の上限)に対して堅牢で、各ターゲットのパス項目はバインド時にバンドル内へ 封じ込められ、config のバインドは他のリクエストと同じトークン認証の裏にある admin ロールの操作です。任意の バイナリを持ち込むことは、認証済みの単一 Mac のserveでのみ公開されます。 - アーティファクトからの合成(BE-0268)。
結合バンドルは、変更頻度がまるで違う 3 つの部品を一つに束ねます。ビルドごとに変わる巨大なバイナリ、編集の
たびに変わる小さな scenario ツリー、めったに変わらない config です。そのため scenario を 1 行直すだけでも
zip 全体を送り直すことになり、変わっていないバイナリの分まで再び支払います。「Open config」ダイアログの
4 つめのソース Compose from artifacts は、バンドルを 3 つの独立してアップロードできる content-addressed
な部品、Config、Scenarios(scenario ツリーの
.zip、または単一の.yaml。内容で判別し、単一 ファイルは config のscenariosディレクトリへ拡張子を.yamlに正規化して配置します)、Binary(zip 化 した.app、.ipa、または Android の.apk。config のappPathの拡張子で展開するか raw で書き出すかを 決めます)に分割します。 各部品はバイト列の sha256 で保存します(POST /api/artifacts/{config,scenarios,binary})。部品を内容で アドレス指定するので、変わっていない部品はまるごと省けます。ブラウザはファイルをハッシュし、アップロード前にGET /api/artifacts/existsで在庫を問い合わせるため、同じバイナリが 2 度も回線を通ることはありません。 Compose & load(POST /api/compose)は、選んだ(config, scenarios, binary)の三つ組を、結合バンドルが 生むのと同じ封じ込めたツリーに組み立てます。レイアウトの唯一の権威は config で、自身の相対パスscenarios/appPathによって各部品の置き場所を指定します。組み立てたツリーはアクティブな config としてバインドするので、 バンドルのときと同じく Replay / Record / Crawl タブがそこから動きます。config が必要とする部品を渡していない 三つ組は、run に入る前に拒否します(中途半端なツリーで走ることはありません)。1 本の脚だけ差し替えて合成し 直せば、共有する部品を再アップロードせずに新しい組み合わせ(同じ scenario に対するバイナリ A と B、あるいは 一つのバイナリに対する複数の scenario セット)を走らせられます。各 run のmanifest.jsonには、三つ組の来歴をcompositionIdと部品ごとの<kind>Shaとして記録するので、「この run は何を実行したか」を各部品の正確なバイト まで辿れます。アーティファクトのアップロードと合成はいずれも、他と同じトークン認証の裏にある admin ロールの操作で、 結合バンドルと同じ zip-slip / zip-bomb 対策が効いています(3 つのドロップゾーンの UI とこの合成エンドポイントが BE-0268 の UI スライスで、結合POST /api/uploadを分割版と同じ内部表現へ統一する部分は別の follow-up です)。 - オーサリング(Record と Crawl)の AI プロバイダは Settings → AI プロバイダ の一箇所で選びます。
Anthropic API(
ANTHROPIC_API_KEY)、Amazon Bedrock(AWS 認証情報 +BAJUTSU_BEDROCK_MODEL)、 Anthropic CLI(ant。Pro / Max / Console のシートに対するブラウザ経由の OAuth(SSO)サインイン。 BE-0163。専用の/api/ant/loginルートを持ちます)、Claude Code CLI(claude-code。Claude Code の Pro / Max / Console シートに課金します。BE-0176。ヘッダレスなホストで対話的なclaude setup-tokenが実行できない場合に備え、長期間有効な OAuth トークンを write-once でパネルに保持します。 configuration、BE-0215)の 4 択で、serveはこの選択をBAJUTSU_AI_PROVIDERとして起動ジョブに渡します。タブごとの 選択はなく、すべての AI 経路(オーサリング、アラートガード、triage)が同じ 1 つのプロバイダを使います。
シナリオの編集と検証¶
- エディタでのシナリオのインライン検証(BE-0138)。
Author タブの YAML エディタは、保存時だけでなく入力しながら検証します。デバウンスした
POST /api/lintがbajutsu lintと同じチェックを実行し、行に紐づく診断を返します。診断は該当行のガターのマーカーと、 クリックで該当行へ移動できる問題リストに表示されます。YAML のパースエラーは正確な行と列を持ち、スキーマや 検証のエラーは可能な限り行を解決します。シナリオの JSON Schema(GET /api/schema。bajutsu schemaが出力する ものと同じ)は、軽量なキー補完(Ctrl/⌘+Space)と hover の説明表示にも使われます。決定的で AI を使わず、デバイスも モデルも起動しません。保存は保存自身の検証を保持するので、インライン検証は失敗をより早く見せるだけです。 - アプリのビルド済みバイナリ(config
appPath)が無い場合は、先にそのアプリのbuildコマンドを 実行します(出力は job ログにストリーム)。ビルド失敗時は run を開始せず中止します。targets.<name>.buildにappPathを生成するシェルコマンド(例:make -C demos/showcase swiftui-build)を設定すると、 手動ビルド無しに UI からオンデマンドでビルドできます。 - 操作 UI の下の History リストに過去の run(新しい順、pass/fail ドット、シナリオ要約)が並び、
クリックでそのレポートを再表示します。
GET /api/runsが裏側です。 - run サブプロセスは起動環境を継承します(venv の
binをPATH先頭に付与)。bajutsu.config.yamlが解決するようプロジェクトルートから実行してください。 /api/runの入力検証。 scenario は選択中アプリの scenarios dir 内に実在する*.yamlでなければ なりません(任意のホストパスや..トラバーサル不可)。backend/udidも既知のトークンに限定され、 自由入力は拒否されます。これにより、リクエストが任意ファイルを実行したり想定外の argv を紛れ込ませたりするのを防ぎます。 これはserveを loopback を越えてホスティングするための前提です (BE-0015 / BE-0016)。 現状は127.0.0.1バインドかつ認証なしなので、信頼できないネットワークにはまだ晒さないでください。
同時実行数、証跡、ホスティング¶
--max-concurrent-runs(既定 4) は同時実行できる run/record ジョブ数の上限です。1 呼び出し元が 希少なデバイスを独占しないようにします(BE-0051)。上限超過の dispatch は 429 を返します。0で無制限。--evidence-store <uri>(または$BAJUTSU_EVIDENCE_STORE)。各 run の証跡をアップロードします(BE-0110)。s3://bucket/prefixまたはgs://bucket/prefixを指定すると、完了した run のツリーがそこへアップロードされます。キーは<prefix><evidence_prefix><runId>/…の形になるので、パスによってクラウドのライフサイクルポリシーが切り替わります。スタンドアロンのrun --evidence-store(Runner 自身の認証情報で直接アップロードする)と違い、serveは認証情報を保持し、Worker には渡しません。コントロールプレーンがファイルごとに presigned PUT URL を発行し、Worker はクラウド SDK も認証情報も持たずに平文 HTTP でアップロードします。呼び出し元はPOST /api/runのボディにevidence_prefix(安全な相対セグメントとして検証されます)を渡して run ごとのパスを選びます。サーバが自分のバケットとベースプレフィックスを前置するので、run ID が必ずキーに含まれ、run 同士が衝突しません。アップロードは判定の後に走るため、失敗しても警告のみです。サーバ側にs3またはgcsextra が必要です(Worker には不要)。トポロジは self-hosting を参照してください。- ホスティング向けフラグ(応用)。
--emit-launchagentはserveを単一 Mac 上でトークン認証付きの LaunchAgent として動かす launchd plist を出力します。--backend server(と--asgi)はホスティング用の FastAPI コントロールプレーンに切り替えます。--upload-exec(または環境変数BAJUTSU_UPLOAD_EXEC)は、アップロードされたバンドルのlaunchServerコマンドを実行してよいかを決めます(deny/reuse/sandbox、既定はsandbox)。--allow-remote-build(または環境変数BAJUTSU_ALLOW_REMOTE_BUILD)は、UI で bind した Git ソースの config のbuildコマンドをホスト上で実行することを許可します(既定はオフ)。いずれも self-hosting で扱います。
mcp¶
エージェント(Claude Desktop / Code)がシナリオを実行し、run の証跡を読めるように MCP(Model Context Protocol)サーバを起動します。オプションの bajutsu[mcp] extra(fastmcp)が必要です。
bajutsu mcp [--config bajutsu.config.yaml] [--runs runs] [--transport stdio]
| オプション | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
--config |
bajutsu.config.yaml |
ツールがアプリを解決する config |
--runs |
runs |
リソースとして公開する runs ディレクトリ |
--transport |
stdio |
stdio(ローカルエージェント)または sse(HTTP) |
- ツール:
bajutsu_run(決定的 run)とbajutsu_doctor(規約スコア)。どちらも CLI と同じで、合否に AI は入りません。 - リソース: 完了した run の
manifest.json/report.html/junit.xmlと任意の入れ子の artifact(bajutsu://runs/<id>/…)、およびruns/latest。
worker¶
ホスト型コントロールプレーン(serve --backend=server)にキュー済みの run をポーリングし、実行します。
ホスティング用サーバ backend の実行側です(BE-0015、self-hosting)。
/api/worker/lease を単純な HTTP でポーリングして job をリースします。Redis や RQ には頼りません(BE-0106)。リースした job はそのまま run_job で実行し、結果を /api/worker/result に返します。worker は cloud の資格情報を一切持ちません。run 前のベースラインのダウンロードも、run 後の run ツリーのアップロードも、コントロールプレーンが発行する署名付き URL(presigned URL)を経由します(BE-0160)。そのため worker に必要なのは HTTP クライアントだけです。ローカル利用には不要です。
bajutsu worker [--server-url <url>] [--token <t>] [--platform ios] [--capabilities <tokens>]
[--poll-interval 2.0] [--heartbeat-interval 30.0] [--worker-id <id>]
| オプション | 既定 | 説明 |
|---|---|---|
--server-url |
$BAJUTSU_SERVER_URL または http://localhost:8765 |
コントロールプレーンの URL |
--token |
"" | 認証用の operator トークン(コントロールプレーン側の --token / $BAJUTSU_SERVE_TOKEN) |
--platform |
ios |
この worker が動かせる backend のカンマ区切りリスト(ios / web / android)。コントロールプレーンが job を振り分ける軸です |
--capabilities |
"" ($BAJUTSU_WORKER_CAPABILITIES も可) |
platform と Simulator の在庫情報に加えて広告する追加の capability トークン(例: ios18,ipad)。job がそのトークンを要求する場合、それを持つ worker にしかリースされません |
--poll-interval |
2.0 |
空き時間にリースを試みる間隔(秒) |
--heartbeat-interval |
30.0 |
run 中にリースのハートビートを送る間隔(秒)。コントロールプレーンのリースタイムアウトより短く保つことで、長時間の run を停止した worker と誤認して回収されないようにしています |
--worker-id |
"" (自動生成) | worker の識別子 |
lint¶
シナリオファイルを 実行せずに 文法に対して検証します(run がロード時に行う厳格な検証と同じ)。正しければ終了コード 0、そうでなければエラーとともに非 0 で終了します。
bajutsu lint <scenario.yaml>
schema¶
シナリオの JSON Schema を stdout に出力します。エディタ連携(補完 / インライン検証)用です。オプションはありません。
bajutsu schema > bajutsu.schema.json
環境変数(.env)¶
_bootstrap(@app.callback)が全コマンドの前に .env を読みます(実装: bajutsu/dotenv.py)。
KEY=VALUE形式。#コメント、空行、export接頭、クォートに対応。- 既存の環境変数を上書きしません(実環境の値が常に勝つ)。
.envはフォールバックです。 - 読み先は既定
.env、BAJUTSU_DOTENVで変更可能。.gitignore済み。 - 主な用途:
ANTHROPIC_API_KEY(record、crawlと、既定で動くアラートガード)。 - AI プロバイダ(BE-0053):
BAJUTSU_AI_PROVIDER=bedrockを設定すると、Anthropic API ではなく Amazon Bedrock 経由で Claude を呼びます。認証は標準の AWS 認証情報チェーン(環境変数 / 共有 プロファイル / インスタンスまたはロール)で行うため、このパスではANTHROPIC_API_KEYは不要です。BAJUTSU_BEDROCK_MODELにはプロバイダ接頭辞付きのモデル id(例global.anthropic.claude-opus-4-6-v1。 素の Anthropic id は Bedrock では無効)、AWS_REGIONにはリージョンを設定します。既定は Anthropic です。この選択はrecord、crawl、triage、アラートガードに共通で効きます。 - Anthropic CLI(BE-0163):
BAJUTSU_AI_PROVIDER=ant(またはai.provider: ant)を設定すると、公式のantCLI 経由で Claude を呼びます。ant auth login(ブラウザ経由の OAuth(SSO)サインイン)を実行 すると、API キーの代わりに Claude の Pro / Max / Console のシートに課金されます。ANTHROPIC_PROFILEで名前付きの CLI プロファイルを選べます。ANTHROPIC_API_KEYは不要で、すべての AI 経路で画像も そのまま使えます。
# .env:Anthropic(既定)
ANTHROPIC_API_KEY=sk-ant-...
# .env:代わりに Amazon Bedrock(AWS 認証情報で認証)
BAJUTSU_AI_PROVIDER=bedrock
BAJUTSU_BEDROCK_MODEL=global.anthropic.claude-opus-4-6-v1
AWS_REGION=us-east-1
# .env:代わりに Anthropic CLI(API キー不要。先に `ant auth login` を実行)
BAJUTSU_AI_PROVIDER=ant
# ANTHROPIC_PROFILE=work # 任意: 名前付きの ant CLI プロファイルを選ぶ
実行時の診断(BAJUTSU_LOG_LEVEL)¶
BAJUTSU_LOG_LEVEL は、実行が自身についてどれだけ語るかを決めます。既定は WARNING で、この
つまみが無かった頃と同じ出力です。診断を有効にするのは常に意図的な操作になります。
BAJUTSU_LOG_LEVEL=DEBUG uv run bajutsu run --scenario …
DEBUG が要るのは、ステップが失敗したのにアサーションの文言では理由が分からないときです。つまり
タイミングの失敗で、問うべきなのはアサーションが何と言ったかではなく、アクチュエータがどのツリー
から解決したかです。adb バックエンドでは、各読み取りとそのデバイスイベントマーク、読み取り遅延の
バリアがいつ張られ何によって閉じたか、ツリーがどう落ち着いたか、各セレクタが解決したフレーム、
そしてジェスチャがデバイスへ渡ったか座標注入へ縮退したかを記録します。これらを並べて読むと、
タップが実際にどこへ落ちたのか、その下の画面が追いついていたのかが分かります。
このうち 2 つは debug ではなく警告です。どちらも、ドライバが保証できない画面に対してアクチュエータ がこれから解決しようとしていることを意味するからです。読み取り遅延のバリアが予算を使い切った場合と、 ツリーが動いたまま settle のポーリングが期限を超えた場合です。どちらも判断の根拠とした値を出力する ので、レーンの失敗は再実行ではなくログから診断できます。
serve だけは例外です。serve は同じ変数を読んで自身の運用ログのレベルを決め、root ロガーに秘密情報を
伏せるシンクを持っています(BE-0055)。その横に伏せない出力をもう 1 つ足さないよう、CLI は serve の
ログ設定に手を触れません。
実装は bajutsu/diagnostics.py です。Android の e2e レーンは既定を
WARNING にしています。読み取りごとに 1 行出るとレーンが目に見えて長くなるためです。1 回だけ上げる
には make -C demos/showcase/android e2e E2E_LOG_LEVEL=DEBUG を使います。